「托鉢僧侶たちよ、この二人には簡単に恩返しが出来ないと私は言います。 どの二人でしょうか。 母親と父親です。 たとえ母親を一方の肩に、父親をもう一方の肩に背負った状態で100年生きたとしても、そして彼らに軟膏を塗ってあげて、マッサージをしてあげて、お風呂にいれてあげて、体を洗ってあげたとして、 そしてそこで彼らが大小便をしたとしても、両親に十分に恩返しが出来たとは言えないでしょう。 たとえ両親を七つの宝が豊富にあるこの地の最高権力者の地位につかせても、十分な恩返しが出来たとは言えないでしょう。 どうしてでしょうか。 両親は子供に大変よくしてくれます。子供を育て、養い、この世界を見せてくれます。 しかし、信頼に欠ける両親に信頼する事を、不道徳な両親に道徳的な行為を、けちな両親に出し惜しみしない寛大さを、無知な両親に智慧を持つ事を励まし定着させて確立させるなら、十分に恩返しをしたことになります。」 34 その時、あるバラモンがブッダの所に行って、挨拶を交わしました。挨拶と礼儀正しい会話が終わると、バラモンは片側に座ってブッダに言いました。 「ゴータマ先生は何を教えるのですか。何を説明するのですか。」 「バラモンよ、わたしは行うべき事と行うべきではない事を教えます。」 「どのようにゴータマ先生は行うべき事と行うべきではない事を教るのですか。」